『金持ち父さん貧乏父さん』という本をご存じでしょうか?
1997年に米国で刊行され、国内では2000年に初版が発行されたビジネス書シリーズです。
出版元の筑摩書房によると、世界全体でシリーズ累計4千万部、日本だけでも累計4百万部以上を売り上げているとのこと。
一度読んでみろよと勧めてくる人が多いのもわかります。
自分が感動した本は勧めたくなりますものね。
ところがこの本を勧めてくる人の中にはやばい人がいるようなんです。
セミナーとかならまだしも、飲み会や街コンの場でビジネス書を勧めてくるのはちょっと怪しいですよね。
実はこの本の紹介から始まり怪しいビジネスへの勧誘につながる場合があるのです。
対処法を知っておかないと大変な目に合うことがあります。
ということで今回は『金持ち父さん貧乏父さん』を勧めてくるやばい人と、そのやばい人からセミナーや飲み会、街コンなどで怪しい勧誘をされた場合の対処法をご紹介していきます。
Contents
金持ち父さん貧乏父さんを勧めてくる人はやばい?
有名な『金持ち父さん貧乏父さん』の本をぞーさんに勧められたから読んでみる。でも調べたらマルチ商法の勧誘に使われてるらしい笑 pic.twitter.com/Ab2TIqjbFC
— みずき ☽ (@mizuko873) February 15, 2022
はっきり言ってかなりの高確率でやばい人はいます。
どんなやばい人がいるのか?
違法ギリギリのマルチ商法や怪しげなビジネスに勧誘しようとする人が勧めてきます。
マルチ商法とは勧誘者と契約して商品やサービスを購入し、それらを今度は自分が契約者を探し販売、これを繰り返し次々に販売組織に加入させ、売上を拡大させていく商法ですね。
この契約者の勧誘ツールとしてよく悪用されるのが『金持ち父さん貧乏父さん』なのです。
高学歴の人でも、サラリーマンとして地道に働いていているだけでは、金持ちと言われるほどの給料ってなかなか稼げませんよね?
でも不動産などの資産を持っていれば、働かなくても家賃や地代の収入が入りますよね。
そうならないと金持ちにはなれないよ、こういう商売を始めよう、考え方・行動を変えるべきだよと説いているのが『金持ち父さん貧乏父さん』なのです。
ビジネス論としてはありなのですが、誰もが成功するわけではありません。
なのにこの本を使って、「ほら、このベストセラーの本が言っているよ?考え方を変えて新しいビジネスを始めようよ」と怪しいビジネスを勧めてくる人がいるのです。
こんな人、やばいですよね。
やばい人はどんな関係の人なのか?
いきなり見知らぬ人からビジネスや投資を勧められたら誰もが怪しみますよね。
でも近づいてくる人の中には友人・知人、親戚などもいるのです。
見知った人から勧められたら、ちょっと警戒心が解けますよね。
そこがやばいポイントです。
勧誘者は、まずは飲み会や街コンなどに誘ってきます。
まあ知り合いだし、飲み会くらい付き合うか、と思って参加したら敵の思うつぼ、そして付き合いを重ねると出てくるのがそう、あの本です。
そもそもプライベートを楽しんでいるのにビジネス書のお勧めってちょっとTPOがおかしいですよね。
人間関係を壊したくはないでしょうが、友人・知人、親戚にも気を付けてくださいね。
何がどうやばいのか?
勧誘に乗ってさらに深みにはまっていくと、事前に内容を教えてもらえない怪しいセミナーに誘われたり、師匠などと呼ばれる怪しげな人物との面会をセッティングされたりします。
こうなってくると怪しげなビジネスへの契約一直線ですね。
マルチ商法など契約したら、高額商品を買わされて、それを販売する新たな会員がなかなか見つからず、貯まるのは負債ばっかりなどという笑うに笑えない話が待っています。
勧誘者は「リターンを得るにはまず与えること、借金しても先行投資は必ず回収できる」などと煽ってきます。
乗せられてしまうと手持ち資金がなくなるだけでなく負債まで背負ってしまいますからさらに大変です。
加えて被害者が勧誘した会員にも同じことが起こります。
その方は被害者の友人・知人、親戚だったりしますので、人間関係も壊れてしまいます。
これは被害者の方が加害者にもなるということです。
「そんな怪しげな話には引っかからないよ」とおもっているアナタ、備えあれば憂いなし、事前に対処法を知っておくに越したことはありません。
街コンや飲み会やセミナーで金持ち父さん貧乏父さんを使い勧誘された時の対処法!
【急募】マルチの勧誘を断る方法 https://t.co/7P3104d9Yf pic.twitter.com/tq9AzqMzDP
— ゆき。 (@yukipg1008) October 12, 2021
さて、あなたの友人・知人、親戚の方が突然『金持ち父さん貧乏父さん』を勧めてきました。あなたはどうすべきでしょうか?
悪質な勧誘との見分け方
『金持ち父さん貧乏父さん』を勧めてくるだけでは、悪質な勧誘とは限りません。
でも以下の項目への該当数が多い場合は悪質な勧誘を疑ってよいと思います。
- 飲み会や街コン、セミナーなどに頻繁に誘ってくる
- 将来の夢についてしつこく聞いてくる
- ビジネスで成功しお金を持っているようにふるまう
- どんなビジネスかを尋ねると曖昧な答えでごまかす
- 不労所得、権利収入に興味があるか聞いてくる
- キャッシュフローゲームに誘われる
- 特定の人物(師匠などと呼ばれている)に紹介しようとする
これを見て怪しいなと思ったら勧誘者と距離を置くようにしましょう。
勧誘だった場合の断り方
もしあなたが明らかに勧誘だなと分かる次のような場面に遭遇したら、それぞれ下記のようにけん制したり、断ったりしましょう。
「ためになるセミナーがある」と誘われたとき
何のセミナーかも説明せずこんなことを言われた場合、「どんな人の何についてのセミナーなのか内容を詳しく教えて」と返してみましょう。
まともなセミナーならネットにも紹介されており、答えられるはず。
答えられない場合は…、そういうことです。
「合わせたい凄い人がいる」と言われたとき
「会ってみてもいいかも?」などと思わないでください。
こちらもすかさず「何をしている人でどこがどう凄いの?詳しく教えて」などと聞いてみてください。
怪しげな勧誘なら答えられないはずです。
「このチャンスを逃さないで」と言われたとき
さらに段階が進むと、「このビジネスに参入できるのは今だけ。後から参入はできないよ?」などと言って契約を迫ってくるようになります。
ここで曖昧な態度は禁物です。
怪しいと思ったなら、毅然とした態度で「そんなビジネスには興味がない。もう誘わないで」
と意思表示しましょう。
断り切れず契約してしまった場合
人間関係から断り切れず、勧誘に負けて契約してしまうこともあるでしょう。
でも思い直して契約を解除したくなった場合はどうすべきでしょうか?
そんな時は最後の砦、公的機関に相談しましょう。
地元の消費生活センターか国民生活センターにつながるホットラインがあります。
通常の契約では8日間ですが、マルチ商法などでは20日間のクーリングオフ期間があります。
そもそも契約にあたって契約内容の詳細な説明を文書で事前に提示しないなど契約の不備があれば契約自体が無効になる場合があります。
やっぱりその道のプロに相談するのが確実ですよね。
【消費者ホットライン】0570-064-370
まとめ
金持ち父さんと貧乏父さんって、表紙だけ見ると貧乏父さんの方がかっこいいと思う。 pic.twitter.com/3KvBlx2z5L
— ひらまつ (@hiramatsu_maty) May 3, 2014
いかがでしたでしょうか。
『金持ち父さん貧乏父さん』を勧めてくる人の中に、いかにやばい人がいるかお判りいただけましたでしょうか。
セミナーや飲み会、街コンなどでの勧誘、対処法を知っておかないと大変ですよね。
ただ間違わないでほしいのは『金持ち父さん貧乏父さん』で書かれている内容自体が悪いわけではないということです。
書いてあるのは人の考え方、行動の変革を促すことができる、ビジネス書、自己啓発本としては非常に高いポテンシャルを持った教えです。
この本を悪用するやばい人達が悪いのですから。
この記事で、セミナーや飲み会、街コンなどの場で『金持ち父さん貧乏父さん』を勧めてくる人に出会ってしまい、怪しい勧誘をされた場合の対処法を身につけて頂きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント